2015-12-14 七草粥の豆知識~正月疲れが出はじめた胃腸の回復にはちょうどよい~ 七草粥の豆知識 セリ・ ナズナ・ ゴギョウ・ハハコグサのこと。 ハコベラ・ハコベのこと。 ホトケノザ・ スズナ・カブともいう。 スズシロ、ダイコンのこと。 子どものころに一生懸命覚えた春の七草の名前です。この七草をお粥にして1月7日に食べる七草粥の習慣は、江戸時代に広まりました。 七草の種類は時代や土地によって異なりましたが、いつの時代もどんな土地でも、年頭にあたって豊年を祈願し、「今年も家族みんなが元気で暮らせますように」と願いながらお粥をいただくその気持ちに差はありません。 七草粥の知恵 ところで、なぜ七草粥なのでしょう。 七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うといわれました。そこで、無病息災を祈って七草粥を食べたのです。実はこの七草粥、とても理に叶った習慣です。 七草はいわば日本のハーブ、そのハーブを胃腸に負担がかからないお粥で食べようというのですから、正月疲れが出はじめた胃腸の回復にはちょうどよい食べものです。また、あっさりと仕上げたお粥は、少し濃い味のおせち料理がつづいたあとで、とても新鮮な味わいです。 七草の効用 では、日本のハーブ七草にはどのようなパワーがあるのでしょう。おもなものを次に挙げてみましょう。 セリ→鉄分が多く含まれているので増血作用が期待できます。 ナズナ→熱を下げる、尿の出をよくするなどの作用があります。 ハコベラ→タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルそのほかの栄養に富んでいるため、民間では古くから薬草として親しまれています。 スズナ・スズシロ→ジアスターゼが消化を促進します。 もちろん、いずれもみずみずしい緑の草ですから、ビタミンがたっぷり含まれています。緑が不足しがちなお正月、滋養豊かな七草でお粥を作ってみましょう。